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何のランキングですか? part2

住宅ローンランキングは、本当に住宅ローンのランキングかどうかを確認すべき、という話を前回しました。ただ、日本語はあいまいです。「何のランキング」という言葉の裏には別の内容が含まれているかもしれません。たとえば、「住宅ローンの何のランキングか?」と聞かれたらわかりますでしょうか。

ランキングを決めるための基準についても、確認が必要なのです。

住宅ローンのランキングと聞いたら、あなたは何の順番だと思いますか?
おそらく、金利の安い順番になっていると考えるでしょう。

しかし、調べていただければ、必ずしも金利の安い順にはなっていないとわかるでしょう。
もし、金利の安い順にランキングするのなら、誰がやっても同じになります。

そんなランキングを、わざわざサイトで情報提供する必要もないのでしょう。
つまり、ランキング作成者には別の意図があるのです。

無料でランキング情報を提供する目的は何でしょうか?

サイトへの集客でしょうか、それともアフィリエイトで稼ごうとしているのでしょうか?
答えは者に聞かなければわかりませんが、必ず目的があるはずです。
ただ、サイトの全体を見たり、ランキングの中身をみれば、想像はつくでしょう。

さて、私は金利でランキングをつけることが、正しくないと考えています。
なぜなら、金利が安ければ必ずトータルの支払いが安くなる、という訳ではないからです。

そうであれば、トータルの支払いが安くなる方が重要だと考えるからです。

ただ、トータルの支払いを計算する手間が膨大になるので、そこまでするサイトは数えられるくらいしかありません。

おそらく、目的とコストがあわないのでしょう。あるいは、そこまで住宅ローンのことを理解していないのでしょう。

何のランキングですか?

もし「住宅ローン ランキング」というワードで検索してみつかったサイトを見てみてください。
そのランキングは、住宅ローンのランキングなのでしょうか。
常識にとらわれていはいけません。

たとえ、あなたが住宅ローンの文字を入力していたとしても、住宅ローンのランキングではないかもしれないのです。

よくある勘違いは、銀行ランキングがヒットしてしまうことがあります。
この場合、似ているのですが、別物と思った方がよいでしょう。
おそらく上位にある銀行は、良い住宅ローンを持っているのでしょう。
しかし、その銀行の住宅ローンすべてが良いとは限らないのです。

また、住宅ローン並びに類似商品の総合ランキングとなっていることもあります。
その中に住宅ローン以外の商品が含まれていたら、それは参考にはなりますが、参考でしかないでしょう。

住宅ローン・ランキングの中には、前者のタイプが時々紛れています。

くれぐれも、そのようなサイトの情報だけで判断しないようにしてください。

住宅ローンランキングの罠

住宅ローン・ランキングをのせているサイトが随分と増えています。
2019年より金利の上昇が始まっていて、住宅ローンへの関心が高まっている証拠でしょう。

そのランキングをよると驚きの事実に気づくことでしょう。
それぞれのサイトの上位を書き出して比較してみてください。
上位5つを見て、一つとして同じサイトがないのです。

そのランキングをよく見れば、驚きの事実に気づくことでしょう。

それぞれのサイトの上位を書き出して比較してみてください。
上位5つを見て、一つとして同じサイトがないのです。

これが意味するところは、何なのでしょうか。
実は、ランキングという言葉によって、思考能力を奪われていたことに気づきましたか。

ランキングというと、良い商品の順番だと思い込んでいませんでしたか。
その良い商品の順番というのが、罠の始まりです。
何の順番かをよく確認してください。
単純に、金利の安い順であれば、誤解がうまれません。
しかし、自社サイトにおけるアクセス数、人気商品(独自基準)などであれば、どうでしょう。
アクセスが多いと良い商品なのでしょうか。

では、あなたは金利の安い順のランキングを知りたかったのでしょうか?
ある意味、その情報は、あなたにとても意義あるのでしょう。
しかし、「金利が最も安いこと」が、必ずしても「トータルの支払いが最も安い」とは限りません。
あなたは、「トータルの支払いが最も安い」ランキングを見たくはないですか?

ランキングというと、多くの商品の中から選ばれていると無意識に思っていませんでしたか?
サイトを見ていただければわかる通り、母数はバラバラです。
ひどいサイトですと、10社もないこともあります。

ランキングが「なまもの」だと知っていましたか?
住宅ローンでいえば、その賞味期限は1カ月です。
それ以上を超えると、更新されたものを見るべきです。

主な罠は以上の通りです。
日本人は、誰もがランキングに興味を持ちます。
しかし、日本人のブランド信仰を利用して、巧みな罠が配置されているのです。
各サイトのランキングが違う理由はなぜなのか、よく考えてみてください。
各サイトで1位が異なるのは、絶対的な1番がある訳ではない、ということです。