予算計画の絶対に外せないポイント

予算計画

予算計画は、住宅を購入するにあたり、何にいくら使うかを決めることです。
予算計画の検討は、順番としては調達計画をたてた後に行うのがベストです。

この計画をたてるにあたり、ネットで勉強して事前知識を得ておくことはオススメします。
ただ、独力ですべてを行うのは難しいので、専門家の力を借りることを前提に考えてください。

予算計画において大切なことは、家計にとって無理のない計画にすることです。
そのため、3つの絶対に外してはいけないポイントがあります。

  • それぞれの支払いをできる限り正確に見積もる
  • 予算が適切に配分されているか確認する
  • それぞれの支払いを吟味する

各支払いの正確な見積もり

予算計画の最大の失敗は、予算オーバーしてしまうことです。
何にいくらかかるのか、正確に見積もりしておかなければ、すぐに予算がオーバーします。
また、どうな支払いがあるのかをすべて把握しておかなければなりません。

現実問題、注文住宅、中古住宅を買ってリフォームする場合、ほとんど予算オーバーします。
これは、当初想定していなかった支払いが発生したり、当初の予定よりも高いものに変更したりすることで、予算がオーバーするケースが多いです。
また、マンションや建売などでは、予算オーバーは滅多に起こりません。

もし予算オーバーする金額が数万円であれば、ほとんど問題になりません。
しかし、数百万円以上オーバーする場合もあります。
予算オーバーの金額が大きくなると、大問題に発展してしまうことがあるのです。

では、具体的に予算オーバーになったら、どのようなことが起こるでしょうか。
例えば、住宅ローンの増額を試すことになるかもしれません。作業はとても面倒くさいです。
また、虎の子のへそくりを出してこないといけないかもしれません。夫婦間がぎくしゃくするかもしれません。
もしくは、親戚に援助をお願いすることもあるでしょう。関係が悪化することもあります。
お金が準備できなければ、工事をなくなくあきらめなくてはならないでしょう。せっかくのマイホーム取得が悲しい気分になるかもしれません。
でも、既に着工していたので、取り消しにできないこともありました。
その時のことは思い出したくないので、ここら辺にしておきます。

予算オーバーを回避するため、計画段階から対策を講じおくのが一番簡単です。
ただ、予算オーバーした事例をたくさん知らなければ、避けるのは難しいと考えます。
よって、専門家の助けを借りて、完璧な計画をたててください。

適切に予算を配分する

多くの人が、総予算を誤って配分してしまいます。
誤って配分する原因の一つに、配分をする順番が正しくないことがあります。

例を挙げてみましょう。
注文住宅であれば、「土地、建物、諸費用」の3つに配分します。
まず土地を見に行くと、土地の予算がおよそ決まります。
次に、その土地にあわせて建物を検討し、建設費用を見積もります。
最後に諸費用を計算すると、ほとんどの人は予算オーバーとなります。

予算オーバーしてしまったのは、土地から決めていったからです。
まずは、総予算を決めておくことから始めなくてはなりません。
次に、諸費用をざっくり計算して、総予算から引きます。これが物件購入の総額です。
物件購入総額が決まれば、建物と土地に配分します。
ここでは、できれば、自分の住みたい家にいくらくらいかかるかを見積もっておく方がよいでしょう。
なぜなら、住みたい家の予算がわからなければ、土地にいくらくらいまわしてよいか目途がつかないからです。これを逆の順番にすると、建物の費用がわからないままにすると、土地の代金はどんどん高くなりがちになります。


中古住宅をリフォームする場合であれば、「不動産、リフォーム費用、諸費用」です。
マンションや建売であれば、「不動産、諸費用」です。

これらの配分を間違えると、資金不足が生じかねません。
共通するポイントは、諸費用を低く見積もらないことです。
諸費用は物件の種類によってかわりますが、不動産価格の3~10%とかなり違いがあります。
適切に配分しておけば、不動産価格に適正な金額を振り分けることができます。

注文住宅であれば、諸費用、建物を見積もってから土地の予算を決めます。
逆にすると、建物の費用が十分に確保できなくなる可能性が高まります。

リフォームを行う場合は、リフォーム費用を予め専門家に見積もってもらうとよいでしょう。

見積もりの順番を間違えなければ、効率的に予算を組むことができるようになります。

支払いを吟味する

この内容をお話しすると、業界関係者からかなりの顰蹙を買うかもしれません。
でも、大事な話だからあえてします。

この作業は、不動産を見る前にはできません。
従って、具体的に何を買うのか見えてきた段階で行うことになります。
また、完全に納得できるまで何度も行う必要があるでしょう。

具定的には、購入するものについて様々な点から確認します。

  • 代替するモノはないのか
  • 比較してよりやすいモノがないか、または割高となっていないか
  • 資産価値があるのか

住宅購入は、何十年と利用するための投資です。
慎重に丁寧にかつ徹底的に検討する作業が求められるでしょう。

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